クローン病について
クローン病は原因が不明の病気で、若年層にみられ消化管に縦長あるいは不整型の深い潰瘍を形成し、粘膜の炎症や腸管内腔が狭くなる慢性の炎症性病変です。この病変は口腔から肛門までの消化管のあらゆる場所に発生しますが、小腸や大腸が多い場所です。潰瘍性大腸炎と同じく厚生労働省により、特定疾患治療研究対象疾患に指定されています。好発部位は回腸末端がもっとも多く、次いで盲腸、上行結腸、回腸中部の順となっています。
クローン病の症状は患者によって非常に多彩で、侵された病変部位(小腸型、小腸・大腸型、大腸型)によっても異なります。その中でも特徴的な症状は腹痛と下痢で、半数以上の患者さんでみられます。
さらに発熱、下血、腹部腫瘤、体重減少、全身倦怠感、貧血などの症状もしばしば現れます。
クローン病の基本的な治療は、内臓の安静を図るというものですが、現在のところ、クローン病を完治する特効薬などはまだ開発されておらず、一時的に緩和させるために薬物を投与します。クローン病の症状を抑える薬品は、副腎皮質ホルモン、免疫抑制剤などがあります。また、クローン病から発展して癌が生まれる場合もあり、その変化も注意し推移を監視しなければなりません。