心室細動について
心室細動とは、心臓の心室が小刻みにふるえた状態になり、脳やからだに血液を送り出すことができなくなるため、数分間続くと死にいたる危険な不整脈のことです。このような心室細動による心臓突然死を起こす人の多くは、虚血性心疾患や肥大型心筋症などの心臓病を持っています。日本での突然死は、年間約8万人と推定されていて、およそ半分が心臓病による突然死で、毎日100人以上の方が亡くなっています。そして心臓突然死のほとんどは心室細動が原因ですが、心室細動を起こすと3〜5秒で意識を失い呼吸が停止します。
心臓突然死の原因の80%から90%を占めるといわれる心室細動は、心室の複数の場所から異常な電気信号が発生し、電気的な統制がとれなくなることを指します。心室細動に陥った心臓は、場合によっては毎分300回にも達するほど非常に早く拍動し、心筋が震えているような状態になります。
心室細動が起こった場合自然に回復することは極めてまれで、唯一の治療手段は除細動器AEDにより体外から、電気ショックを与え心臓の不規則なリズムを整え心拍を正常に戻すことですが、3分以内適切な処置が施されない場合蘇生はむずかしくなります。